
口腔がんは、舌・口底・頬粘膜・歯ぐき・口蓋などに発生する悪性腫瘍で、日本では年間約8,000人以上が罹患するとされています。早期に発見できれば高い治癒率が期待できますが、初期症状が口内炎に似ているため発見が遅れやすいという問題があります。また、口腔粘膜疾患(扁平苔癬・カンジダ症・再発性アフタなど)も適切な診断と対処が必要です。小岩駅前パークス歯科では、マイクロスコープを活用した精密な口腔内観察と、必要に応じた高次医療機関への迅速な紹介体制で、患者さまの口腔の健康を守ります。
当院の口腔がん・口腔粘膜疾患診療における特徴
系統的な視診・触診とマイクロスコープによる精密観察

口腔がん検診では、舌・口底・頬粘膜・歯ぐき・口蓋・口唇を系統的に視診し、頸部・顎下部のリンパ節を触診で確認します。異常が疑われる病変に対しては、マイクロスコープの拡大視野で病変の性状(色・形・表面の粗さ・境界の明瞭さなど)を詳細に確認します。
また、蛍光観察装置(オーラルック等)を使用した観察も行っています。この装置は特定の波長の光を口腔内に当てることで、肉眼では確認しにくい粘膜の変化を可視化します。視診・触診・蛍光観察を組み合わせることで、見逃しのリスクを減らした精密な検診が可能です。
2週間を基準とした口内炎との鑑別と経過管理
「ただの口内炎だろう」と思っていた病変が実は前がん病変だったというケースは少なくありません。一般的な口内炎は通常2週間以内に自然治癒しますが、2週間以上治らない潰瘍・白板症・紅板症・腫瘤は悪性を疑い専門機関への紹介を検討します。
特に注意が必要な所見として、痛みのない潰瘍・周囲が硬くなっている・出血しやすい・徐々に拡大しているといった特徴があります。「2週間経過しても改善しない」「いつもと違う感じがする」という場合は、早めにご相談ください。
口腔粘膜疾患への各種対応と連携体制

口腔内には口内炎以外にも様々な粘膜疾患が起こります。当院では再発性アフタ・扁平苔癬・カンジダ症などへの対応を行い、難症例の場合は口腔外科・皮膚科・内科(膠原病科)・耳鼻咽喉科など病変の性質に応じた専門科と連携します。
口腔がんとはどのような状態か

口腔がんは口の中に発生する悪性腫瘍の総称です。日本での口腔がんの5年生存率は早期発見では80〜90%以上が期待できますが、進行した状態では50%以下に低下します。喫煙・大量飲酒・慢性的な刺激(合わない義歯・虫歯の鋭い縁など)・HPV感染などがリスク因子とされています。
初期には痛みがないことが多く、口内炎との区別が難しいため「様子を見ているうちに進行してしまった」というケースが後を絶ちません。定期検診での口腔がん検診を継続することが早期発見への最善策です。
口腔がん検診の流れ

問診
喫煙・飲酒習慣、口腔内の違和感・しこり・しびれ・出血などの症状をヒアリングします。
視診
舌・口底・頬粘膜・歯ぐき・口蓋・口唇を系統的に観察します。
触診
顎下部・頸部リンパ節のしこり・硬結の有無を確認します。
精密観察
異常が疑われる病変はマイクロスコープ・蛍光観察装置で詳細を確認します。
経過観察または紹介
異常がなければ定期検診を継続。2週間以上治癒しない病変・悪性を疑う所見がある場合は口腔外科・歯科口腔外科を有する高次医療機関へ紹介します。
主な口腔粘膜疾患と対応方法
再発性アフタ(口内炎)

繰り返す口内炎は、ステロイド系軟膏の塗布・含嗽指導で対応します。重症・頻発の場合は全身疾患(ベーチェット病・鉄欠乏・栄養不足等)の精査を推奨し、内科・皮膚科へ紹介することがあります。レーザー照射による疼痛緩和にも対応しています。口内炎が月に何度も繰り返す・直径1cm以上の大きなものができる・治癒に2週間以上かかるといった場合は、背景に全身疾患が隠れていることもあるため、早めのご相談をお勧めします。
扁平苔癬
視診・触診による2〜3か月ごとの経過観察が基本です。悪性転化リスクがあるため、病変の大きさ・色・性状の変化を慎重にモニタリングします。必要に応じて口腔外科・皮膚科に紹介します。痛みや出血が強くなった場合は、通常の観察期間を待たずに受診するようご案内しています。
カンジダ症

抗真菌薬(フロリードゲル等)による対応が中心です。義歯性口内炎が原因の場合は義歯の清潔管理・フィット改善も並行して行います。免疫低下が疑われる場合は内科と連携します。口の中にこびりつく白い苔状のもの・赤くただれた粘膜などがカンジダ症の典型的な所見です。体力の低下や糖尿病・長期の抗生剤使用後に起こりやすい傾向があります。
よくある質問
口内炎が2週間以上治らない場合はすぐ受診すべきですか?
はい、2週間が目安です。口内炎は通常2週間以内に治癒しますが、それ以上続く場合・徐々に大きくなる場合・出血しやすい場合は早めにご受診ください。専門機関への紹介が必要かどうかを含めて判断します。
口腔がん検診は痛いですか?
視診・触診と蛍光観察が中心のため、基本的に痛みはありません。通常の定期検診のついでに受けていただける検査です。
タバコを吸っていますが、特に注意した方がいいですか?
はい、喫煙は口腔がんのリスクを高める主要因のひとつです。喫煙者の方には特に定期的な口腔がん検診をお勧めしています。禁煙に関する相談も承っています。
白い膜のようなものが口の中にできています。これは何ですか?
白板症・カンジダ症・扁平苔癬など様々な可能性があります。いずれも早めの診断が重要です。特に痛みがない白い病変は見落としやすいですが、前がん病変の可能性もあるため、気になったら早めにご相談ください。
口腔がんと診断された場合、どこに紹介してもらえますか?
口腔がんが疑われる場合は、口腔外科・歯科口腔外科を有する高次医療機関(大学病院など)へスムーズに紹介します。都立墨東病院・東京歯科大学附属病院・東京科学大学附属病院など近隣の連携先への紹介状を速やかに発行します。
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歯ぐきに白い盛り上がりがあります。これは大丈夫ですか?
歯ぐきの白い変化には、白板症・歯肉腫・フィブローマなど様々な可能性があります。見た目だけで良性・悪性を判断することはできないため、まずは視診・触診で確認させてください。「気になるけど痛くないから大丈夫かな」と放置するよりも、早めにご相談いただくことをお勧めします。定期検診時に口腔がんスクリーニングとして確認することも可能です。