
親知らず(第三大臼歯)は10代後半〜20代にかけて生えてくる最も奥の歯で、顎のスペース不足から斜めや横向きに埋まったまま(埋伏歯)になるケースが少なくありません。痛みや腫れが繰り返される・虫歯になっている・隣の歯への影響が懸念されるなど、様々な理由で抜歯が必要になることがあります。小岩駅前パークス歯科では歯科用CT(3D画像)を用いた術前シミュレーションを行い、神経・血管との位置関係を事前に把握した上で安全な抜歯処置を行っています。
当院の親知らず抜歯における特徴
歯科用CTによる神経位置の精密把握

下顎の親知らずを抜歯する際には、歯根が「下歯槽神経」と呼ばれる神経管に近接していることがあります。この神経を傷つけると、唇やあごのしびれが術後に残るリスクがあります。当院では抜歯前に歯科用CT撮影を行い、歯の埋伏の角度・深さ・根の本数・神経管との距離を3D画像で正確に把握します。
「術後48〜72時間が腫れのピークになる場合があること」「1〜2週間で改善に向かう一般的な経過」についても、CT画像を用いながら事前に丁寧にご説明します。「どのくらい大変な抜歯なのか」「どんなリスクがあるか」を処置前に理解していただいた上で進めています。
水平埋伏歯など難易度の高いケースへの対応

親知らずが横向きに完全に埋まっている「水平埋伏歯」は、歯ぐきを切開して骨を一部削り出す処置が必要になる難易度の高い抜歯です。当院では3DのCTデータをもとに術前シミュレーションを行い、安全に対応できる範囲で院内処置を実施しています。
下顎管との位置関係が極めて近く神経損傷リスクを回避できないケースや、全身管理が必要なケースは、関連大学病院の口腔外科に紹介状を発行して円滑にご紹介します。「院内で処置できる限界を正直にお伝えする」ことも当院が大切にしていることのひとつです。
術後の経過説明と処方薬・緊急連絡体制

抜歯後は腫れ・痛み・開口障害・まれにドライソケット(血餅が流れてしまう状態による強い痛み)などの経過が起こりうることを、処置前に口頭と文書でお伝えしています。処置後には鎮痛剤(ロキソプロフェンまたはカロナール)・抗生剤(アモキシシリン等)・必要に応じて胃薬を処方しています。
診療時間内は電話(03-6657-8990)でご相談いただけます。血が止まらない・強い腫れ・発熱・ドライソケットが疑われる際は早めにご来院ください。
親知らずを抜いた方がいいケース・
経過観察でいいケース

すべての親知らずが必ず抜歯すべきとは限りません。CT・口腔内の状態・隣の歯への影響を確認した上で、抜歯の必要性を判断しています。
| 抜歯をお勧めするケース | 経過観察でいいケース |
|---|---|
| 炎症(智歯周囲炎)を繰り返している | 完全に骨の中に埋まっており炎症がない |
| 虫歯になっている・隣の歯の虫歯リスクになっている | 正常に生えていて噛み合わせに問題がない |
| 歯列矯正の治療計画上、抜歯が必要 | 高齢で骨との癒着が進んでいてリスクが高い |
| 嚢胞が形成されている | 処置リスクが利益を上回る全身状態 |
「痛くないから大丈夫」と思っていても、水平に埋まった親知らずが隣の歯の根を少しずつ溶かしているケースがあります。痛みのない段階でもCT撮影で状態を確認しておくことが、隣の歯を守る上でも重要です。まずはご相談にお越しください。
処置の流れ

診査・CT撮影
口腔内の確認と歯科用CT撮影を行い、親知らずの状態・神経との関係を3D画像で把握します。
術前説明・同意
CT画像を用いてリスク・処置内容・術後の経過を説明し、同意書に署名いただきます。
麻酔・抜歯
表面麻酔・局所麻酔を行った後、埋伏の程度に応じて歯ぐきの切開・骨の削り出しを行い、歯を分割しながら抜歯します。
縫合・止血確認
必要に応じて縫合し、止血を確認してから処置終了です。
術後管理
抜歯後の過ごし方をご説明し、処方薬をお渡しします。翌日または数日後に消毒・経過確認にお越しいただきます。抜糸は1週間前後が目安です。
術後の過ごし方

抜歯後の回復をスムーズにするために、以下の点を守ってください。
- ガーゼを15〜30分しっかり噛んで止血する
- 強いうがい・舌や指で傷口を触ることは避ける
- 麻酔が切れてから食事をとる(柔らかいものから)
- 処方薬は指示通りに服用する(鎮痛剤は痛くなる前に飲むと効果的)
- 当日は激しい運動・入浴(湯船)・飲酒を控える
- 「血が止まらない」「ひどく腫れた」「発熱がある」場合は早めにご連絡を
一般的な経過として、痛みは術後2〜3日がピークで鎮痛剤で対応できるレベルです。腫れは術後2〜4日が最大で、その後徐々に改善します。一時的に口が開けにくくなることもありますが、多くは自然に回復します。まれに血餅(かさぶたの役割をする血の塊)が流れてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みが続くことがあります。その場合は早めにご来院ください。
よくある質問
親知らずの抜歯は必ず痛いですか?
麻酔が効いた状態で処置しますので、処置中の痛みはほとんどありません。麻酔が切れた後に痛みが出ることがあるため、鎮痛剤を処方しています。痛みが出る前に飲み始めると効果的です。
仕事を休まないといけませんか?
処置の難易度によって術後の腫れ・痛みの程度が異なります。埋伏のない通常抜歯であれば翌日から通常生活が可能な方も多いですが、水平埋伏の場合は2〜3日の余裕を見ておくとよいでしょう。大事なご予定の直前は避けることをお勧めします。
両側の親知らずを同日に抜けますか?
状況によって対応できる場合がありますが、腫れ・痛み・食事のしにくさを考慮すると、片側ずつ間隔を置いて処置することが一般的です。ご希望がある場合はカウンセリング時にご相談ください。
妊娠中でも親知らずの抜歯はできますか?
妊娠中は特に妊娠初期・後期を避け、安定期(妊娠中期)に限り、緊急性が高い場合に対応可能です。妊娠の有無・週数を必ずお知らせください。
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抜歯後に食事はいつから取れますか?
麻酔が切れてから食事をとることをお勧めしています。当日は柔らかくて刺激の少ないものを選んでください。傷口への直接の刺激を避けながら、翌日からは通常に近い食事に戻っていただける方が多いです。